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2023.02.02お知らせ

信頼関係を築く

「心理的安全性」の高い理想的な職場にするために、絶対に外せないものがあります。

それは、「信頼関係」です。

実際、仕事とはお客様、上司、部下、他部署などとの信頼関係の上に成り立っています。

「信頼」とは読んで字のごとく「信じて、頼る」ということです。

全てを備えている万能な人間はおらず、皆それぞれが「強み」と「弱み」を持っており、

自分の「強み」を思う存分発揮するためには、自分の「弱み」は他者に補ってもらう必要があります。

つまり、組織とは「相互依存」で成り立っているのです。

しかし、信頼関係が出来ていない組織は、悩みや不安があっても相談することが出来ず、自分一人で抱え込んでしまう。仲間が困っている状態なのに「我関せず」と手を差し伸べず、職場の仲間に対して無関心になってしまうなど、せっかくの組織力を活用できず、生産性が低い組織になってしまうのです。

そこで、心理的安全性を高め、成果に結びつける、そのベースとなる信頼関係を構築するには

何が必要でしょうか。

まず、職場の人間関係において信頼関係を構築するためには、まずリーダー自身の「信頼性」を高めることです。

「信頼性」という言葉はさまざまな意味がありますが、私はこの信頼性を以下のように定義しております。

「信頼性」=「能力」×「人格」

例えば、あなたは、仕事において下記のAさんとBさんのどちらを信頼できますか?

Aさん:能力は素晴らしいが、人格に問題がある

Bさん:人格は素晴らしいが、能力に問題がある

おそらく、「どちらも信頼できない」というのが答えではないでしょうか。

つまり「能力」と「人格」の2つは補完し合うことができず、仕事において信頼関係を築くためには両方を身に付けることが必要なのです。

掛け算ですから、能力が100点でも、人格が0点なら「信頼性」は0点ということになり、逆に人格が100点でも、能力が0点なら「信頼性」は0点ということになります。

ただ、一般的に私たちは、どちらかというと仕事の知識や技術などの「能力面」の方に目が向きがちな傾向がありませんか。

しかし、P・F・ドラッカーは下記のような言葉を残しています。

「上司が持つべき唯一の資質は真摯さである。真摯さはごまかしがきかない。

一緒に働けば、特に部下にはその者が真摯であるかどうかは数週間でわかる。

部下たちは、無能、無知、頼りなさ、無作法など、ほとんどのことは許す。

しかし、真摯さの欠如だけは許さない・・・」

ドラッカーの言う「真摯さ」こそが「人格」なのではないかと思います。

実際、私のセミナーで自分にとって「信頼できる人」を具体的に想像していただき、その人の持っている特徴を話し合っていただきます。すると以下のようなものが良く挙がってきます。

・約束を守る人

・言行一致している人

・他者を尊重している人

・熱意がある人

・謙虚に学ぶ姿勢がある人  等々・・・

このように実際に信頼できる人の要素を挙げてもらうと、「能力面」以上に「人格面」に関することが圧倒的に多いことに皆さん驚かれます。

つまり、人が「この人と一緒に仕事がしたい」と思う理由は、「能力があるから」ということ以上に、その人の持つ人間性など「人格面」によるところが大きいと言えるでしょう。

だからこそ、リーダーは人格を磨く努力が必要なのです。